デビュー10周年記念 宮谷理香ピアノリサイタル 〜シューマン没後150年命日に〜
2006年7月29日(土) | ||
会場 | 紀尾井ホール | |
開演 | 14:00 | |
マネジメント | 梶本音楽事務所 03-3574-0550 | |
プログラム | シューマン | 子供の情景 作品15 |
シューマン | クライスレリアーナ 作品16 | |
シューマン | ピアノ五重奏曲 変ホ長調 作品44 (Vn1 横山奈加子、Vn2 遠藤加奈子、 Vl 松実健太、Vc 江口心一) |
Message 本日はご来聴いただきありがとうございます。 96年にデビューしてから、おかげさまで10周年となりました。 最近ステージに立つと湧きあがる想いがあります。それは大きな感謝の想い。 私はここに突如として現れたのではないのです。演奏会に関わり、支え、 創って下さる多くの方々がいて、お客様が足を運んで下さり、さらに今日まで その土地を創ってきた歴史と伝統があり、音楽の先達の苦労や歩みがあり・・・。 そういったすべての日々や想いの大地に立たせてもらっているということ。 そしてその思いを私もつないでいきたいということ。 すべてに感謝しながら演奏しています。 これまで「真・善・美なるものの探求」という美へのあこがれにも似た問いかけが 私の原動力になっていました。しかし今、心を澄ましてみるともっと違った音も聴こえてくるのです。だれでも心の奥には、他人に見せる自分とは違った自分が 住んでいるのではないかしら。光と影のごとく心の奥に潜む、もうひとりの自分。 無限のというより一筋縄ではいかない姿。それを見つめて、「真・善・美」の裏に在る 「偽・悪・醜」も認めて受け入れてこその『美』の在り処を探りたいと思えるようになりました。 シューマン150回の命日に想いを託します。彼がその創造に描き出した 「愛・夢・ファンタジー」という精神を、人生に合わせて具現化することで、 現在なりの答えを求め、新しいスタートにしたいと願っています。 宮谷理香 |