宮谷理香ピアノリサイタル 1998
1998年10月16日(金) | ||
会場 | 紀尾井ホール | |
開演 | 19:00 | |
マネジメント | 梶本音楽事務所 03-3574-0550 | |
プログラム | ベートーヴェン | ピアノソナタ 第30番 ホ長調 |
フランク | 前奏曲,コラールとフーガ | |
ショパン | 夜想曲 第13番 ハ短調 作品48-1 幻想曲 ヘ短調 作品49 マズルカ 作品50 ポロネーズ 第6番 変イ長調「英雄」 |
心に眠る「美」を求めて(当日のプログラムより) 人々の熱いざわめきの中で、私は静かに自分と向き合い、待ち続けていました。 ちょうど3年前、ワルシャワでは、ショパンコンクールの最終審査に進む入賞者の名前が発表される日。その6人の中に選ばれ、私はピアニストとしての第一歩を踏み出しました。ですから私にとって今日10月16日は、忘れがたい日のひとつなのです。 入賞する自信があって参加したわけではありませんでした。しかし、心を開いて演奏することに不安はありませんでした。 心を表現する演奏 — それは言語、民族、人種、宗教、国籍を越え、時を越えて、ひとりの人間として、作品に込められた作曲者の願い、祈りを伝え、届けること。 あれから3年、めまぐるしく変化し続ける環境の中で、変わらないものが確かに存在しています。いつも夢を持ち、信じる事が出来たのはこれまで出逢ったすべての人の支え、美を求めるこころがあったからと思っています。 今宵は、御来聴いただきありがとうございます。 より深く響き続ける想いを、感謝をこめて、音を紡ぐ歓びをもって表現したいと思います。 今日という1日が過ぎ去っても、未だに心に残るものは何でしょうか。 心に眠る「美」を求める旅、お楽しみいただければ幸いです。 宮谷理香 |